三遊亭 円丈『落語家の通信簿』
(祥伝社新書)
p16素人こそ、落語を聴くプロ
p37クリエイター、アレンジャー、アクター
p45東京・大阪・福岡に何人も芸者の愛人がいた
p49芸は砂の山
p60くすぐりで押さない
p65落とし噺でウケさせられないのは芸がまずいから
p69落語家は70代後半になると忘れるようになる
p74ほかの民放じゃどうにも通用しないんだ
p76今、高座にかけられる「そば清」「短命」は円窓師がアレンジを加えて面白くしたもの
p85あまりギャグが入っていない方が、すっきりとしていいデキになる
p90落語はあんまりはっきり発音しないほうがいいようだ
p101らん丈の下になるなら、円丈の弟子になるのはやめようと柳昇の門を叩いた
p107「愛宕山」は圧巻
p115モテるために落語をやっている疑惑
p119登場人物はほぼ全員いい人。それは結局演じている本人がやさしいということにつながる。
p121雑談名人というか、話題の屑かご
p135なんと駅まで洋服で来て、駅のトイレで黒紋付の着物に着替え、荷物をコインロッカーに預け
p138とにかくまじめで、落語が大好きな落語家
p151志ん朝師と比べると、芸としての完成度は明らかに数段下がる
p152どんなに天才でも、稽古をしないで怠けていれば、ズルズルと崩れ落ちてしまう。
p155実は本人だってよく分かっていないと思う。立川流の折伏用語のひとつ
p160家元制度で実際に志の輔・志らく・談春という若手が登場
p163一本の噺に賭ける思いが強く、作品の一本一本に厚みというか存在感がある
p166堅実というか、質実剛健みたいな落語
p168すごく偉そうで、メチャンコ利口そう
p169落研シロウト崩れ芸人みたいな奴
p177田辺エージェンシーにスカウトされた
p181日大芸術学部出身で、一年後輩がよしもとばなな
p184うけないところはカットする
p164前座のあいだでコントをやるのが流行
p198村上春樹もティッシュペーパーではなく、クリネックスと書く
p201一連のギャグは、元をたどると初代柳家三語楼師匠(1875-1938)インターナショナルスクール出身。
p203芸人が客からもらった金を生活費にあてるようじゃ、出世しませんよ
p212なぜあんなに稽古をするのかというぐらい稽古好きだった
p214残念ながら人気は下火。仕草はよく考えられている
p217闇が無い。そのぶん芸が浅い。
p221自分以外の人間はすべてお客
p222「実験落語」で注目されていたとき、わざわざ変装して見に来た
p229一瞬驚きの表情で、(てめえなにしにきやがった)という顔をした
p233一部のファンは絶賛し、落語を知っているファンは少し引いた
p236お抱え作家見習い、兼、付き人
p237一門会は落語立川流と比べて、モノになった若手が少ない
p241円菊師の自宅まで訪ね、あのアクションを使わせて欲しいとお願いした。
p244持った湯呑みの大きさ、形を絶対に変えてはいけない。そして、湯呑みをあまり速く動かしてはいけない
p245まったくセリフにつまらない
p246もともと芸の質が高く、オーバーリアクションでどっかんどっかん、無類の稽古好き、しかも頭は秀才クラス
p247スーパー志ん朝みたいな人
p254学究肌だからこそ、やや東京風な感じにして、再構築できた
p265ほんとはその女性とグルだったんじゃないのか
p267一度も笑いの量で勝ったことがない
p272古典のキャラクターが今時のコントキャラっぽくなって、絶妙な味となり、場内を沸かせている。プロが聴いても、なるほどと思う。
p276 1925年4月6日生まれ
p278柳橋師のほうが格上
p282腰をほぼ90度に曲げて歩いている。高座に座り、頭をぴょこと下げた瞬間、ばね仕掛けの人形のように、うしろに90度反転して、正座の姿勢になる。最盛期の三平のお抱え作家。「よし子さーん」は奥さんの名前
p285思考力を奪う。お客は楽に笑う。笑わせることに関して、最強。
p287毒がないと、ただのべたべたの漫談になってしまう
p288飽きちゃ、だめだ
p291落語協会に途中入会したために、ヨソ者扱い。「おう、オレが金出すから帰ってもらえ」と露骨に嫌み