雨ン中の、らくだ (新潮文庫)
立川志らく
p8 『青めだか』
p40 「築地に行くような馬鹿になるなよ」
p50 「今の前座は落語を覚えようとしねぇ」
p52 「兄さん、面倒くさいとか言ってちゃんと覚えているじゃあないですか」「ああ、師匠がやる十八番はだいたい覚えているね」
p64 「お前は、俺に嫌がらせをしているのか。そうだとしたら成功だ」
p67 「志らくは師匠に逆らった」
p87 修業期間ということを忘れていたのです。
p88 入門したのが1985年の10月。50席覚えたのがあくる年の10月。
p91 「お前は俺の用事をするためにきたのだ」
p92 芸人が身体を焼くなんてもってのほか
p99 土地の水に芸を合わせない。
分かりやすい爆笑ネタ&お涙頂戴の人情噺、「商売をしてやがる」
自分が一番興味があり、闘っている落語を披露する
p108 先生は怒りながらも、最期の「思うのか!」のところだけはギャグっぽくいいました。
p112 「大学教授のほうが、喜劇人より上だと思っていやがる。だめだあいつは」
p127 当時から談春兄さんの落語は私の落語より完成度が高く、客の評価も高かった
p130 ひたすら落語が好きで、ただただ師匠に惚れている
p131 色川武大先生「君たちが出世する姿を見られないのが残念だ」
p132 憧れて弟子になり、毎日怒られ、師匠がただの恐怖の対象になり、それでも惚れて、師匠の好きなものは全部好きになろうとし
p135 落語を軽視しているかどうか
p142 イエロー登場……乙だね!
p144 「ダダダダ談志ダ!」「やはり芸人は露出しないといけねえ」
p147 内容の猿まね、スタイルの猿まね
p151 ここまで若手落語家が使えないとは思わなかった(平成名物TVヨタロー)
p168 いつか俺達も銀座の店で弟子を待たせて飲みたいね
p174 自分の十八番を安売りするな
p183 ふたり(昇太志らく)が死に物狂いで頑張った
p184 昇太兄さん「メインの談志よりもウケる」
p185 「王様とプードル亭」まるで格闘技。対談をやっても、私が一つのギャグを言うと3つも4つも返してくる。笑いに関してはどこまでも貪欲。談春兄さん真打ち昇進、当人としてはネタのチョイスを間違えてウケが今一つだったらしく、楽屋でもう一回高座にあがりたいと本気で言っていた。その執念は本当に驚きました。
p188 「えええええ!」新潟は涙目になって慌てていました。
p199 真打ちになるまで一年間、月に一席づつシネマ落語。三十路の春。結局70席。
p208 なんでも派手にやれい
p211 談志の口三味線で「奴さん」
p220 真打認定書:落語は人間の持つありとあらゆる不条理な事柄を認め、その裏に潜むイリュージョンとでもいうべきものまで内容の対象とする。落語に全人格を賭(●ママ昇吉注)けているのだから
p226 師匠は全く驚いておりませんでした。
真打になってずいぶんたってから。国立の芸術劇場。出番は、花緑、仲入り、志らく、小さん。笑える人情噺「文七元結」45分。
「兄さん、『文七』をやっていると師匠に言ったら、驚いて固まっちゃったよ」「おい、お前、談志に似てるじゃないか。小遣いやるよ」一万円。
p229 小さん師匠 『親子酒』『青菜』
p247 師匠が一番好きだと公言している落語が『よかちょろ』
p259 落語に対しては真摯に、健気に接している
p260 『源平盛衰記』「新・平家物語」と講談を入れ込み、マシンガンのごとく語り、まるでドラムの響きと絶賛され
p269 「志らくお前は俺と同じように廃人になる」
「(テレビで売れるには)自分のやりたいことを抑えて、視聴者がそしてスタッフが望むことをやればいいんだ」
p286 青い顔をした死神が登場、背景の空をどんよりした青だと語ると落語に色が出てくる
p288 「志らくは落語を嘗めている」
p289 もう勝負はついたような気でいたところへ談春兄さんの快進撃
p290 バセドウ病
p292 三木助ならば「へっつい幽霊」
p301 落語家は上手くなるか面白くなるかしか方法はない