2019年5月12日よんまる会で発表致しました。夕方から、落語会があり急遽参加させて頂き、会員の皆様のご厚情に感謝です。去年は地元岡山県で豪雨災害があったこともあり、平成30年間の気象災害史をまとめました。気象庁のHPなどから、主に気象庁が名称を定めた現象を含む事例から抜粋しました。発表後、災害の抽出の仕方について、豪雨による人的被害が大きいので、りんご台風のような経済的被害が大きいものを分けてもよいのではないかというご意見を頂戴致しました。人的被害と共に、経済的被害、法律や制度変更などの社会的影響を、整理してまた、まとめてみたいと感じました。網羅的な定量分析によってわかってくること、また制度変更や社会心理など定性的な事象の推移、両方とも新時代令和の防災意識向上にとって意味のあることだと思います。
平成30年 気象災害の歴史
●平成30年7月豪雨(前線及び台風第7号による大雨等)西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨。
●平成29年 梅雨前線及び台風第3号による大雨と暴風 西日本から東日本を中心に大雨。
●平成26年 前線による大雨 西日本から東日本の広い範囲で大雨
●平成24年7月 九州北部豪雨
●平成23年7月 新潟・福島豪雨 新潟県や福島県会津で記録的な大雨。
●平成20年8月末豪雨 愛知県を中心に東海・関東・中国および東北地方などで記録的な大雨。
●平成18年7月豪雨 長野県、鹿児島県を中心に九州、山陰、近畿、北陸地方の広い範囲で大雨。
●平成18年 豪雪 平成17年12月~平成18年3月 記録的な大雪、除雪中の事故等による甚大な被害。
●平成16年7月 福井豪雨 平成16年7月 新潟・福島豪雨
●平成12年9月 東海豪雨 本州付近に停滞した前線の影響で、記録的な大雨。
●平成11年8月 玄倉川水難事故 熱帯低気圧の影響で関東地方の山沿いで400mmを超える大雨。
●平成5年 梅雨前線、台風第7・11号 九州南部を中心に甚大な被害。
●平成3年 台風19号 全国で暴風による多数の被害。
①台風や前線に伴う豪雨が多い②全国どこでも起こりうる
●平成12年9月 東海豪雨 平成13年6月に水防法が改正され、浸水想定区域の指定・公表が義務付けられました。
●平成11年8月 玄倉(くろくら)川水難事故 キャンプをしていた18名が増水した川の中州に取り残された。防災上好ましくないということから、気象庁は2000年(平成12年)6月1日より「弱い熱帯低気圧」を単に「熱帯低気圧」と変え、台風の強さの「弱い」「並の強さ」、台風の大きさの「ごく小さい」「小型」「中型」の表現を廃止。
●平成3年台風19号 農林業にも大きな被害を与え、リンゴの被害金額は741億7千万円とされている。